この記事をご覧の方の中には、
「やりたいことが分からない」
「生きがいがない」
「夢中になれるものがない」
「人生がつまらない」
「どうやったら、やりたいことが見つかるのか?」
といった悩みや疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
そんなあなたにとって、この記事は朗報となるかもしれません。
というのも、紹介する方法は、アメリカと日本の40万人のリーダーたちに対して大きな成果を上げた、本当にやりたいことや生きがいを見出す演習だからです。
タラントン(ブログ著者)も、実際に「使命発見」ワークをしてみて、自分の価値観や自分らしさが明確化され、「本当にやりたいこと」、生涯をかけてやり遂げたいと願う「使命」が見いだされました。
あなたも、5つの質問に答えるだけで、「本当にやりたいこと」や「生きがい」を見出すことができるようになります。
5つの質問が明らかにしてくれるのは、以下のことです。
1.情熱、興味・関心に関すること
2.能力について
3.性格について
4.今のあなたを形作った経験
5.才能について
あなたも、「使命発見」ワークにきちんと取り組めば、「生きがい」や「使命」、「本当にやりたいこと」が見いだされて、毎日が充実し、人に喜ばれるとても素晴らしい人生を送ることができるようになります。
「使命や生きがいを見出したい」という人は、ぜひ、「ノート」と「お気に入りのペン」を用意してください。
このワークにとって「紙に書き出す」という行為はとても重要になります。
手を動かすことによって、思考が活性化され、あなたの意識の中に眠っていた「本当のあなた」を、引き出すことができるからです。
手を動かすことによって頭脳が明晰になり、思考が整理されるという効果は、現代の脳科学によって示されているとおりです。
「本当に人生を変えたい」と願うのであれば、この記事をただ読むだけでなく、実際にワークに取り組んでみてください。
質問に対して、手を動かしながら思考していくことで、いままで気づかなかった「本当の自分」や「大切にしている価値観」を探り出すことができるからです。
ただ読むだけだと、恐らく、あなたの人生はこれまでと変ることはないでしょう。
自分の中に眠っている「本当の自分に出会い」、「本当にやりたいこと」を見出すためには、じっくりと「思い返す」という作業が不可欠です。
ていねいに自分の人生を思い返しながら、自分がどうだったかを確認する作業になります。これを行うためには、やはり、「紙に書き出す」という作業が効率を上げます。「パソコンでもいいじゃないか」、と思う方もいるかもしれませんが、パソコンに打ち込む作業よりも、ペンを持って文字を書く方が、脳を活性化させる効率が良いのです。しかも、じっくりと考えるには、手書きのスピードの方がちょうどいいのです。より効率的にワークに取り組みたいと思う方は、ぜひ、手書きで取り組んでみてください。
それでは、「使命発見」ワークの5つの質問の演習を紹介していきます。この記事では1つ目の質問を取り扱います。
人生の棚卸しをすることで「本当にやりたいこと」や「生きがい」を見出すことができる
質問 子どもの頃から現在までの人生を振り返り、あなたが楽しみながら、上手に達成できたことは何ですか?(情熱、興味・関心を探る質問)
これをノートに書き出す作業をします。
自分の過去を振り返りながら、思い出せる限りのことを思い出します。
幼児の頃からはじめて、小学校、中学校、高校、大学、20代、30代、40代…を振り返って、どんなことを成し遂げることができたかを考えてみます。
書き出す文に含めること
・家庭、学校、職場などで成し遂げたこと
・自分が楽しめたこと
・自分が上手にできたと思うこと(他人の評価は関係ありません)
・どんなことができたのか、具体的な内容
単にできたことを書くのではなく、自分が楽しく、上手にできたことを具体的に書いてください。
幼少の頃までさかのぼり、思い出せる限りの過去からはじめてください。
家庭や学校や職場で成し遂げた事柄を書きます。楽しめなかったことではなく、楽しくできたことに注目しましょう。
うまくやり遂げることができたのは何だったでしょうか?
そのとき他人の評価、他人があなたの成し遂げたことをどう思うかは、関係ありません。自分がよくできたと思うことを具体的に書くようにしてください。
(☓悪い例)
「学生時代にカナダ旅行に行き、楽しい時間を過ごすことができた」
(○良い例)
「学生時代にカナダ旅行をし、すばらしい写真を撮ることができた」
この質問は、自分の「興味・関心」だけでなく、「能力」や「性格」や「経験」を知る上でもとても重要な質問になります。
ですから、ぜひ時間をとって、じっくり考えてみてください。
これまでに自分が成し遂げてきたことで、「特にこれは」と思うことに焦点を合わせてください。家庭、学校、職場などで、ほめられたり、何かの賞をもらったり、「やり遂げた」という印象が残っている出来事をクローズアップし、その詳細を思い出しながら書き出してみましょう。
私が楽しみながら、上手にできたこと
それでは、あなたが楽しみながら、上手にできたことを、それぞれの時代でいくつか書き出してください。
幼少・小学生の頃
10代の頃
20代の頃
30代の頃
それ以降から現在まで
より多く書き出すことができれば、それだけ自分に対する理解が深まります。
「自分の成し遂げてきたこと」を見ながら、それらに共通する「傾向」や「言葉」を見つけてみましょう。それが「あなたのすきなこと」です。
以下に紹介するリストの中で、自分に当てはまるものがないか探してみてください。あなたの「本当にすきなこと(傾向)」がより認識しやすくなります。
□設計・開発すること
「私は何もないところから、何かを作り出すことが好きです。どうせやるならはじめから作りたいです。」
□開拓すること
「私はなにか新しいコンセプト(考え、発想)を試すことが好きです。失敗はそれほど気になりません。」
反対に、新しいことが苦手な人もいます。取り組むなら、成功すると立証されたものがいいという人です。
□維持・運営すること
「私はすでにある組織を、効率的に維持・運営していくことが好きです。」
「開拓」と「維持・運営」の傾向を持つ人たちは、それぞれ、プロジェクトを成功させる上で欠かすことのできない人たちです。開拓者タイプの人が何か新しいことをはじめます。そこに管理者タイプの人が加わって、創出されたプロジェクトを効率的に維持・運営していくのです。こうして1つのプロジェクトが軌道に乗っていきます。
□奉仕・援助すること
「私は他の人が自分の責任を果たせるように助けてあげることが好きです。他の人が成功するのを見ることが楽しいのです。」
このタイプの人は、自分が前面に出るよりも、他の人を助けて成功させることを喜びとします。
□卓越性を追求すること
「私は自分が一番になること、あるいは自分のチームが一番になることが好きです。私は高い目標を設定して、それを達成すると非常にうれしくなります。」
□影響を与えること
「私は他の人たちを自分の考えに引き込むことが好きです。人々の態度や行動を方向づけることが好きです。」
□進歩・向上させること
「私は物事を改善し、向上させることが好きです。誰かが作ったり、始めたものを、より良いものに進歩させていくことに喜びを感じます。」
□指導・監督すること
「私は人々を指導し、監督し、指揮をとることが好きです。私は物事がどのようになされるべきかを決定するのが好きです。」
□忍耐・辛抱すること
「私は物事が最後まで完了するのを見届けることが好きです。忍耐強く、最後までやり遂げることが好きです。」
□規則を守ること
「私は決められた方針や手続きに従って物事を進めるのが好きです。自分が所属する団体や上司の期待に応えることができたとき、非常に嬉しくなります。」
ある人達は、変化が激しい環境で働くことを苦手にしていますが、それはそれで良いのです。私たちはみな、異なった傾向を持っているのです。ある人達は、期待されている仕事内容が明文化されていると働きやすいと考えます。やるべきことがきちんと分かっているときに力を発揮するのです。
10種類のタイプを紹介しましたが、あなたはどのタイプに当てはまっているでしょうか。
私に関して言えば、「影響を与えること」に当てはまります。幼少時代から現在に至るまで、自分の人生に見られる傾向は、人々に「影響を与える」ということでした。立場的には、指導・監督のポジションでこれまで仕事をしていました。ただ、「情熱、興味・関心」という観点からすると、それは当てはまらないのです。率直に言えば、人々に影響を与えることができないような「指導者」のポジションにいたとしても、みじめな気持ちになるだけです。何をするにしても、私の人生の原動力は、人々に影響を与えるということにあるのです。
同じようにあなたにも、人生の基本的な原動力となるものがあるはずです。
「私は何かをデザインしたり、開発することが好きです」といった具合にです。
「わたしは○○することが好きです」。という文を完成させてください。
人によっては、いくつも思いつくかもしれませんが、その中に上位2つを選んでください。
それが終わったら、今度は、
質問 「どんな人たちと一緒に」働くのが好きか、「どんな人たちのために」働くのが好きかを考えてみてください。
どんな年齢層、どんなタイプの人たちと一緒に働きたいと思うでしょうか。
自分が一緒に過ごしたいと思うタイプ、年齢層などを1つのキーワードでくくり、書き出してみてください。
私の場合は、20代~40代の年齢層の人たちで、向上心のあるタイプの人たちと一緒に働きたいと思っています。そして、「自己成長」、「生き方」、「子育て」に興味・関心を持っている人たちのために、有益な情報を発信したいと願っています。
世界でのあなたの役割りは何ですか?
ここまで記事を読んでみて、ワークに取り組むのが面倒に感じられたかもしれません。
けれども、このワークに取り組むことは、あなたの長い人生の中では、ほんのささいな手間に過ぎないのです。
ほんの少し頑張るだけで、この後の人生にとても大きな影響をもたらすのです。
もし、今の人生に満足できていないのであれば、ワークに取り組む価値はあります。
自分の「興味・関心」のあること、
これまでに身に着けたり磨いてきた「能力」、
自分の「性格」、
これまでの「経験」、
生まれ持った「才能」を認識することは、
あなたの人生にとって大きなプラスとなるからです。
自分を知り、自分の願いや、できることを知ることによって、「あなたが本当にやるべきこと」が見いだされるからです。
一度きりの人生です。
天から与えられた「あなた」という存在を使い尽くして、満足のいく人生を送ってみたくないですか?
宇宙には、あなたと全く同じ人は存在しません。あなたは、宇宙に一人しかいない、貴重な存在なのです。
宇宙に一人として、同じ人が存在しないのには、理由があります。
それは、世界の中で「あなたにしかできない役割りがある」ということです。
自分の興味・関心のあること、能力、性格、経験、才能。
これらが織り合わさって、あなたという存在を形作っています。
ぜひ、「使命発見」ワークに取り組んで、「宇宙に一人しかいない自分」を認識し、「あなたにしかできないこと」を見出してください。
それがあなたの命の使いみち、すなわち「使命」なのです。
使命に生きるとき、あなたは、深い満足感と喜びを味わうでしょう。
まとめ
「子どもの頃から現在までの人生を振り返り、あなたが楽しみながら、上手に達成できたことは何ですか?」という質問の答えを、紙に書き出す。
ポイント
・楽しみながら、上手にできたこと(他者からの評価は気にせず、自
分が上手にできたと思うこと)を具体的に書く。
・年代別に
幼少・小学校
10代
20代
30代
それ以降現在まで
参考文献
リック・ウォレン著(2010年)『あなたのたまものが輝く5つのステップ』
PDJ編集部訳 パーパス・ドリブン・ジャパン