夫婦円満のコツ

夫婦仲良く暮らしたいと思っている方は多いと思います。

でもどうすれば円満でいられるのでしょうか。

今日は、小手先のテクニックではなく、根本から夫婦の絆を深める解決法を紹介します。

夫婦円満のコツは「夫婦の取り決め」を作って、その通りに生活すること

「夫婦の取り決め」を作ると聞いて、面倒くさいと感じた方もいるかもしれません。

でも、ルール作りはとっても簡単なんです。

たった3つの項目を行うだけです。

ほんのちょっと時間を取るだけで、この先ずっと、あなたの夫婦関係は円満になるんです。

互いの絆は深まりますし、相手を思いやる気持ちがお互いに増していく感覚を体感することができます。

私の家庭でも導入してみて、とても大きな効果がでました。

ぜひ、あなたも、取り入れて、より良い夫婦関係を築き上げていってください。

それでは「夫婦の取り決め」の作り方を紹介します。 

「夫婦の取り決め」作りの、3つのステップ

1.10年後、25年後、50年後、どういう夫婦でいたいかお互いに考える

2.夫婦像に関するお互いの「思い」と「考え」を伝え合う

3.考えをまとめて紙に書き出す

たったのこれだけです。

それでは詳しく解説してゆきます。

 

1.「10年後、25年後、50年後、どういう夫婦でいたいか」お互いに考える。(目指す夫婦像)

二人きりだけになれる場所・時間を選び、お互いにくつろいで話し合う雰囲気ができたところで、これから10年後、25年後、50年後に二人の関係がどうなっていたいかを思い描いてみる。

2.お互いの考えを伝え合う(生活の具体的なこと)

接し方、価値観、役割り分担、子どもの教育、親戚づきあいなどに関してそれぞれの考えや気持ちを伝える。このとき、相手の考えを否定したり批判したりしない。最後まで、相手の思いと考えを聞いてあげる。

例)
・お互いにどのように接したいか?

・お互いの意見の違いをどのように解決したいか?

・家計をどのように考えるか?

・お互いの役割分担をどうするか(お金を稼ぐ、家事、家計管理など)?

・どのような親になりたいか?

・子どもたちが一人前の大人になり、責任を持って人生を送れるようにするために、どのような原則を教えたいか?

・子どもたち一人ひとりの潜在的な能力をどのようにして引き出したいか?

・子どもたちをどのようにしつけるのか?

・親戚づきあいをどうするか?

・お互いが育った家庭からどのような伝統を受け継ぐか?

・お互いの実家で受け継がれてきた良い面、よく内面は何か?どのように変えるべきか?

3.どちらかが二人の意見をまとめて文章化する

文章化するといっても、長文にする必要はありません。

箇条書きでもかまいませんし、スローガンのように一文でもかまいません。

目的は、あなたとパートナーが「手に入れたいと願っている夫婦の姿」を実現するための、「行動規範」を作ることです。

たとえば、私の家庭の場合ですが、「自分の望みは、言葉にして相手に伝える」という「取り決め」があります。
妻は、「自分の思いを察して欲しい」という思いがあるようです。疲れたり機嫌が悪いときには、それを察して配慮して欲しいというのです。

ただこちらが気をつけていても、いつでも100%察して挙げられるわけではありません。むしろ、何で機嫌が悪いのから分からないこともたびたびありました。そのため妻は、自分の思いを察してくれない私に余計に苛立っていたのだそうです。
でもそれだと、すれ違いが起こるばかりです。
ですから、「自分の必要や願いについては、ちゃんと言葉で伝える」という取り決めをしました。

すると私も、妻が何を望んでいるのかがはっきりと分かるようになり(間違えずに)、嫌な思いをさせることなく、妻の望みに応えることができるようになりました。

そして妻にイライラされることもなくなったので、私も嫌な気分になることはなくなりました。

これはほんの一例ですが、お互いが、「共通のルール」を持っていることによって、価値観や感覚の違い、考え方の違いによるすれ違いやトラブルは、本当に少なくなりました。
お互いによく話し合って、お互いの価値観や考え方気持ちの受け止め方などを理解し合うだけでも、夫婦の関係は好転します。


「取り決め」を作って、二人がそれに沿って生活すれば、相手に苛立ったり、嫌な思いをするといったことにエネルギーを奪われることがなくなります。

これまで浪費していたエネルギーを相手のことを気掛けることに回せるようになるので、より一層協力的な夫婦関係を手に入れることができるようになりました。

実際に、「夫婦の取り決め」を作り、それに沿って生活してみました

何でも実際に行ってみなければ、何の効果ももたらしません。

「取り決め作り」もそうです。

「こんな方法があるんだ。よさそうだな」と思っていても、実行しなければ、なにも改善されません。

あなたが、円満な夫婦関係でありたいと、本当に願っているのなら、まずは、その思いをパートナーに伝えてみてください。でも、仕事で疲れて帰ってきたときや、機嫌が悪そうなときは避けてください。

休日の、ゆったりくつろいでいるときなど、和やかに話し合える雰囲気のときにしてください。そうすれば、旦那さん(奥さん)は、あなたの思いにきっと応えてくれることでしょう。

「夫婦の取り決め」を作って、それに沿って生活する
この方法を知ったとき、自分にもできるかどうか、正直、私もとまどいました。

妻に「面と向かってルール作りのことを切り出すのも何だか恥ずかしい」とか、「変に思われるのではないか」とか、「断られたらどうしよう」といろいろ考えて、提案するまでにちゅうちょしたことを覚えています。

ただ妻が、子育てのことなどで疲れ気味だったこともあり、以前より夫婦の仲が円滑でなくなったように感じていたので、なんとか改善したいという思いから、ちょっぴり勇気を出して、「夫婦関係を円満にする秘訣を学んだんだけど」と提案してみました。

そして、夫婦のルールを作って、お互いがそれに沿って生活すれば、同じ目的に向かって協力しながら生きていけることを説明しました。
私の熱意というか、「良い家庭を築いていきたい」という思いが伝わったらしく、妻は提案を受け入れてくれました。


私も妻と話し合って「夫婦の取り決め」を作りました。
「取り決め」の中心にあるのは、お互いの夫婦の理想像です。
10年後30年後、どんな夫婦になっていたいか。それを話し合い、理想を実現するための「取り決め」を作ったのです。そしてお互いに、「取り決め」に沿って生活するようにしました。

リビングに「取り決め」を書いた紙を貼り出し、お互いの目に触れるようにしておいたのです。
最初のころはまだ慣れてないので、どちらとなく取り決めを破ってしまうことも多々ありました。でもそのたびに、気づいた方が、ユーモアを交えて指摘するようにしていたのです(それも事前に決めていました)。私の場合は、大みそかにやっている「ガキ使」の、演者が笑ってしまったときに流れる「ティーリー」を合図にしていました。妻が「取り決め」と違うことを行ったときには、「ティーリー」と言うと、妻が「あっ、そうだった」と笑って気付いてくれるのです。ユーモアを交えれば、嫌な空気にならずに、ミスを自覚してもらうことができます。

お互いが「取り決め」通りに生活するようになってから、二人共、相手に対してイライラすることがほとんどなくなりました。そればかりか、お互いに相手を思いやる心が増していきました。「取り決め」に沿って生活するようになってからは、夫婦仲がとてもよくなったのです。

「夫婦の取り決め」は、実践しながら、改善してゆくものです。
不十分なことや、必要なくなったルールも出てくるからです。実際に用いてみながら、完成させていくのがベストだと思います。

「夫婦の取り決め」作りには、パートナーの協力が不可欠です。
まず、夫(妻)に「これからも仲良く暮らしていきたい」という思いを伝えることが大切です。あなたがなぜ「夫婦の取り決め」を作りたいのか、夫(妻)が理解してくれなければ、面倒くさがって協力してくれないかもしれません。
ですから、この先ずっと夫婦円満でいたいというあなたの思いを素直に伝えましょう。パートナーはきっと、あなたの思いに応えてくれるでしょう。

ただ、注意点があります

パートナーがリラックスしていて、落ち着いて話ができるようなときに、話を切り出してください。相手が仕事で疲れて帰ってきた夜や機嫌が悪いときは避けてください。そういうときには、たとえあなたを思う気持ちがあったとしても、面倒くさがられたり、拒否されたりしかねません。

ゆっくりできる休日に、くつろいだ気分のときに、この話題を持ち出すことをおすすめします。できれば、パートナーにこの記事を事前に見てもらうのもありかもしれませんね。

 

まとめ

パートナーが、ゆっくりくつろいだ気分で話し合えるときを選ぶ。

・「今後も夫婦円満でいたい」と伝える

・「夫婦の取り決め」作り、3つのステップ

①10年後、25年後、50年後、どんな夫婦でいたいか話し合う

②お互いの価値観、役割分担、家計など、大切にしていることを分かち合う

③ ①の理想像を手に入れるために必要なルールを紙に書き出し、見えるところに貼り出して、それを守る。

あなたの家庭が円満でありますように

 

参考文献

『7つの習慣ファミリー かけがえのない家庭文化をつくる』スティーブン・R・コヴィー著 フランクリン・コヴィージャパン訳 キングベアー出版 2017年

『境界線 バウンダリーズ』ヘンリー・クラウド&ジョン・タウンゼント共著 中村佐知・中村昇共訳 地引網出版 2015年

Xにて

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