EFTタッピングは、Emotional Freedom Techniques の略で、自分を苦しめるネガティブな感情から開放するための方法です。
特定の問題や自分自身を制限する不安、恐怖症、トラウマ的記憶、怒り、罪悪感、悲嘆といったネガティブな感情に、指先で身体の特定の部分を軽くタップすることで、心理的なストレスや不安を軽減させる手法です。
EFTタッピングの理論を私流に簡単に説明すると、
体の中に流れるエネルギーの経路(経絡)をトントンと軽くタッピングすることで脳をリラックスさせて安心し、過去の苦い記憶をその安心感で上書きするというものです。
そのことによって、人を苦しめていた記憶がリフレーミングされてネガティブな感情をもたらすものではなくなるのです。
EFTタッピングを実践してみての感想
ネガティブな感情をもたらす、過去の記憶による悪影響がほとんどなくなりました。
例えば、
- 仕事で失敗して恥ずかしい思いをしたこと
- 誤解されて悔しい思いをしたこと
- 傷つくことをされたり、反対に人を傷つけて悲しい思いをしたこと
- 他者とのトラブルがあっていまだに怒りの感情がわいてくる出来事 など
ネガティブな感情をもたらす過去の出来事の記憶に対して、EFTタッピングを行うことによって、自分を苦しめていたネガティブな感情からかなり自由になりました。
今では、ネガティブな感情をもたらしていた記憶を思い出しても、「そんなこともあったな」程度の影響力しかもたなくなっています。
それだけでなく、現在進行の不安や恐れに対してもEFTタッピングは効果を発揮してくれています。
人前で話すときの過度の緊張を和らげてくれるなどです。
以下に、EFTタッピングのやり方を解説していきます。
EFTタッピングのやり方について
ベーシックレシピ
1.セットアップ
①問題の特定
解決したい具体的な問題や感情を特定します。
例)Aさんは仕事のプレゼンテーションに対する不安を感じています。過去に緊張しすぎで頭が真っ白になり十分にプレゼンができませんでした。そのため今でも自信が持てないと感じています。
②問題や感情の程度のレーティング
問題や感情の度合いを10段階で評価します
例)Aさんは自分のプレゼンテーションの不安を10段階中、9と評価しました。
③アファメーションを作る
自分自身を受け入れるフレーズを口にします。
そうすることで、トラウマ的記憶をリフレーミングする新しい認知的見解をインプットします。
◆「私は〔 〕だけれど、それでも自分自身を深く完全に受け入れます。」
〔〕の中には、問題や悩みなどを入れます
例)「私は〔プレゼンテーション中に頭が真っ白になって散々な結果になった〕けれど、それでも自分自身を深く完全に受け入れます。」
2.タッピング
①アファメーションの言葉を(声に出すor心の中で)3回繰り返しながら、空手チョップポイントをタッピングする。
タッピングの仕方
中指と薬指でタップポイントをトントンと軽くタッピングします。
空手チョップポイント
このポイントは小指の付け根と手首につながる手の側面、少し膨らんだ部、しています。別の言い方をすれば、空手チョップを振り下ろしたとき、実際てる手の側面の部分です。
②リマインダーフレーズ(例:頭の痛み、等)を言葉にしなから、次の順番でタッピングする。
◆眉頭→目の横→目の下→鼻の下→アゴ→鎖骨→脇の下
タッピングポイントの参照動画
タッピングポイントの位置は、動画を参考にしてください
タッピングポイント
1)眉頭
眉の鼻に近い端の部分です。
2)目の横
目の外側の骨の部分です。
3)目の下
瞳の真下(ニ〜三センチ)の骨の部分です。
4)鼻の下
鼻と上唇との間の狭い部分(溝)です。
5)アゴ
アゴの先と下唇の中間の部分です。ここは正確にはアゴではありませんが、多くの人にわかり易く説明するには十分であるため、ここをアゴのポイントと呼んでいます。
6)鎖骨
胸骨と鎖骨、および一番上の助骨が交わるところです。この箇所は鎖骨そのものではありませんが、鎖骨と呼ばれます。
見つけ方は、まず人差し指を胸骨の上端にあるノドのU字型のくぼみにおいてください(だいたいネクタイの結び目が来る部分)。
そして、U字型のくぼみからヘソの方へニ~三センチ下り、次に左(あるいは右)に三〜四センチ動いたところです。
7)脇の下
体の側面の脇の下から一〇センチほど下の部分です。
男性であれば乳首の高さ。
女性であれば、ブラジャーのストラップが通っている位置です。
以上の7つのタッピングポイントを、リマインダーフレーズを唱えながら、それぞれ7回程度タッピングします。
タップする回数は前後しても構いません。回数が変わっても効果に差はありません。
3.確認
①先ほどと比べて悩み(痛み)のスコアの変化を確認する。
②完全に解消していなければ、セットアップフレーズを、
◆「私にはまだ〔〕が残っているけれど、それでも自分自身を深く完全に受け入れます。」と修正して、もう一度タッピングの手順を行う。
〔〕は1の手順のリマインダーフレーズです。
※1~3を繰り返し、悩みや痛みがなくなるまで行う。
EFTベーシックレシピ 1分間フローチャート
手順
1.セットアップ
①問題の特定
②問題や感情の程度を10段階で評価します
③アファメーションを作る
◆「私は〔 〕だけれど、それでも自分自身を深く完全に受け入れます。」
〔〕の中には、問題や悩みの感情を入れます
2.タッピング
①アファメーションの言葉を(声に出すor心の中で)3回繰り返しながら、空手チョップポイントをタッピングする。
②リマインダーフレーズ(例:頭の痛み、等)を言葉にしなから、次の順番でタッピングする。
◆眉頭→目の横→目の下→鼻の下→アゴ→鎖骨→脇の下
以上の7つのタッピングポイントを、リマインダーフレーズを唱えながら、それぞれ7回程度タッピングします。
タップする回数は前後しても構いません。回数が変わっても効果に差はありません。
3.確認
①先ほどと比べて悩み(痛み)の程度の変化を確認する。
②完全に解消していなければ、1―③のアファメーションを、
◆「私にはまだ〔 〕が残っているけれど、それでも自分自身を深く完全に受け入れます。」と修正して、もう一度タッピングの手順を行う。
※1~3の手順を繰り返し、悩みや痛みがなくなるまで行う。
上記のEFTタッピングのベーシックレシピを問題や悩みに行っていけば、あなたを悩ませていたトラウマ的記憶による恐れや不安は解消され、平安をとりもどすことができるようになります。
頑張っているあなたが、心も体も守られて、夢や目標を達成することができるように祈ります。