エイブラハムによるお金の引き寄せの方法③

身体と波動のウェルビーイングを保つ

今回は、身体と波動のウェルビーイングを保つことが幸福な人生には重要ということについての記述です。

まず、幸福な人生について定義したエイブラハムの言葉を引用します。

人生成功の定義

「喜びに満ちた状態こそが最高の成功」〈エイブラハム〉

『新訳 お金と引き寄せの法則』149頁

宇宙の法則を知っている至高の存在は、喜びに満ちた状態にあることが最高の成功だと言っています。

私たちは夢や経験したいことを色々と望みます。

しかし、私たちが本当に欲しいのは出来事や体験そのものではなく、それらによってもたらされる「感情」なのです。

たとえば、「お金持ちになりたい」という願望が叶ったとします。

けれども、財産を失うのではないかといった不安にかられたり、まだ足りないと思って欲求を募らせれば、せっかく手に入れた経済的な豊かさの恩恵を感じることはできません。

本当は、経済的に豊かになれば、苦労したり生活に困らず自由に暮らせるので幸福を感じるはずです。

しかし、フォーカスするものを間違えると、願望を実現したとしても幸福感を感じることができなくなってしまうのです。

ですから、どんなことを実現したいと望んだとしても、

「喜び」を感じることにフォーカスすることが不可欠なのです。

それではここから、喜びを存分に味わうために必要な、身体の健康についての記述になります。

1.喜びを享受するのに身体の健康は重要

喜びを感じて幸せに生きたいと願うなら、身体の健康を保つことが大切になります。

私たちの感情と身体は密接に関わっているからです。

とても嬉しいことがあったときでも、病気だったり身体の調子が悪ければ、痛みや不快感に意識が向かい、存分に喜ぶことができなくなります。

私たちが本当に心から喜びを味わうためには、身体を健やかに保っている必要があるのです。

人は、心だけの存在ではないですし、反対に身体だけの存在でもないのです。

心、身体、霊という3つの要素が合わさってはじめて、物質世界の住人として存在しているのです。

心も、身体も、霊も、それぞれに影響を与え合うのです。

身体は、この物質世界のインターフェイスですから、人生を円滑に過ごしたいなら、健やかな状態に保っていることに越したことはないのです。

たとえば、旅路をドライブするときにも、調子のいい車で走るのとそうでない車とでは、旅の快適さも雲泥の差です。

人生の旅路においても、身体の調子がもたらす影響はとても大きいのです。

身体に不調や痛みがあれば、その影響を受けて心もネガティブな感情を抱いてしまうからです。

喜びを一心に受けるには、身体の健康を保つことがとても大切なのです。

2.健康の意図的な創造

そうは言っても、波動のウェルビーイングを欠いて長年生きてくれば、身体の健康状態が損なわれる場合もあります。

もしかすると皆さんの中にも、「身体の調子がそんなに良くない」という方もおられるかもしれません。

そんな方にも役立つ、身体の健康を取り戻すエクササイズがあります。

それは、自分の身体が健康な状態をイメージングすることです。

「健康の意図的な創造」の方法

【方法】 自分が健康で力に満ちた調子の良い状態をイメージングする 15分

     

一日の中で一番気分が良くいられる時間に、調子の良い状態をイメージングし、そのときのポジティブな感情を味わう。

今まさに病気を患っていたり、身体に痛みや不調がある場合、それらの不快感に意識が向かいイメージングどころではない場合があります。

ですから、一日の中でも比較的気分良く過ごせるタイミングのときに、イメージングをするのです。

例)

  • 元気よく歩いて、深く息をしておいしい空気を味わうところ
  • 斜面をきびきび元気よく登りながら、体力のある自分の身体に、笑顔で感謝している様子
  • ストレッチをしながら身体の柔軟性を感じている場面など

ポイント 

不調を改善しようと考えるのではなく、思い描くこと自体を楽しむ(プロセスを楽しむ)ことが重要

ウォーキングやジョギング、筋トレなど身体的なトレーニングも大切ですが、

まずは、自分の波動をポジティブに整えることが先決です

「波動」が、すべての現実の原因となるからです。

ですから、自分の波動を快活なものにすることが優先されるのです。

一日15分、一日の中で一番気分良くいられる時に、「意図的な健康の創造ワーク」をしてみましょう。

3.波動をポジティブに保つために

続いては、自分の波動をポジティブに保ち続けることの記述になります。

ポイント

他者の観念に影響を受けないようにする

他者の価値観・思い・考えに影響を受けると、自分の望みではなくその他者の望みを叶えることになります。

そうすると、自分の人生を創造するのではなく、他人の思い描く人生を生きることになるのです。

高次元の存在であるエイブラハムは、

「人は、非物質世界の観点からとても明確な意図をもって、この身体、この物質世界にやってきた」

前掲書 158頁

と言っています。

つまり私たちは、「この経験をしたい」という明確な願望をもってこの世に誕生してきたのです。

それなのに、他者の観念にそって生きれば、自分の望む経験をすることができなくなるのです。

そういう生き方をしていると、人生がつまらなく感じられたり、後悔したり、すべてが嫌になったりするのです。

ですから、本当の自分の望みを知り、その望みにそって生きることが大切なのです。

だれでも、自分の人生を創造する責任は自分にあります。

人生の手綱を他者に握らせてはいけません。

親や家族は悪気はないのですが、子どもや家族にあれこれと意見したり願ったりします。

けれども往々にして、そうした願いは、本当に相手のことを思ったものではなく、世の中の慣習や発言している人の願いが反映されているのです。

もっと言えば、「自分が良いと思う子供(や家族)の人生」を押し付けているに過ぎないのです。

みなさんも、親や他者の願い通りの進路にすすんだり、周りが皆そうだから、なんとなく就職したということがあるかもしれません。

それが、自分が本当に望むことだったら何も問題はありません。

しかし、何らかの後悔を感じていたり、「自分は一体何をしているたのか」と空虚感を覚えているならば、今までの生き方は、「本当の自分の望み」ではなかったということです。

もし今、後悔や虚しさを感じていても心配はいりません。

今から生き方を変えればいいのですから。

人は、何歳になっても、生き直すことができます。

「もう、歳をとっているから今さら遅いよ」と思われたかもしれません。

けれども、自分にとって今が一番若い時なのです

たしかに、10代、20代の頃から明確な意図をもって自分の人生を創造してきていたら、もっと素晴らしい人生になっていたことでしょう。

けれども、過去は変えられません。

そればかりか、何かをはじめなければ、今後何も変わらず、虚しさを抱えたままの人生になります。

今、新しいことに取り組めば、少なくとも今の延長線上の人生よりは、満足のいくものになるはずです。

みなさんがこのブログに出会ったということは、みなさんは今、人生の転機を迎えているということです。

自分の人生を振り返り、今のままでいいのか、

それとも、本当にやりたいことに取り組むのかを、

立ち止まって考える時なのでしょう。

だれでも、人生最後を迎えるときに、後悔したくはいないはずです。

だれもが、「やりたいことができて良い人生だった。家族や友人と楽しく過ごせて素晴らしかった」と満足したいはずです。

もしそうなら、「自分が本当にやりたいことをやる」べきなのです。

自分が本当に望むことをやる

あなたは今、自分の本当の望みに耳を傾けて、それを実現するように導かれているのです。

実は、あなたを導いたのは、あなた自身です。

内なる存在、本当のあなたが、本当のあなたの願望を実現するためにあなたを導いているのです。

私たちの本当の願いは、私たちの「内なる存在(インナービーイング)」が知っています。

本当の自分の願望を知る方法は、自分の感情に素直に耳を傾けることです。

私たちは、感情によって、内なる自分の願望を知ることができるのです。

自分の本当の願望を知る方法

心地よく感じること → 本当の自分が望んでいること

不快に感じること  →  〃   望んでないこと

私たちは、自分の感情に素直に聞きしたがって生きていくと、喜びに満ちた幸福な人生へと向かうことができるのです。

ただ、注意点があります。

それは、今の波動のままで新しいことに取り組んではいけない、ということです。

今の仕事は、本当にやりたいことではないからと、今の状態のままやめるべきではないのです。

家族やパートナーなどの人間関係においても同じです。

今の波動のまま、何かをはじめても、満足にいくものにならないどころか、結局今と同じ状況になってしまうのです。

何よりもまず、変えるべきは、あなたの波動の状態です

あなた自身の思考をポジティブなものにし、波動をポジティブな状態にすることが先決なのです。

自分が気分良くいられる思考をいつも選ぶようにする

詳細については、『新訳 お金の引き寄せの法則』の超解釈①をご覧ください。

ポジティブな波動を保つ方法

ポジティブな波動を保つためには、

他者の観念に影響を受けず、自分の感情に聞きしたがって本当に望むことを行うようにすることが大切なのです。

それでは、今回の学びのおさらいです。

まとめ

① 幸福な人生には身体と波動のウェルビーイングを保つことが必要

1)身体のウェルビーイングを保つ(取り戻す)方法

  1日15分、「健康の意図的な創造ワーク」を行う

2)波動のウェルビーイングを保つ方法

  気分が良くなる思考をいつも選択する

② 自分の本当の願望を生きる

  感情ガイダンスにそって生きる

エスター&ジェリー・ヒックス著 本田健訳、『新訳 お金の引き寄せの法則 豊かさ、健康と幸せを引き寄せる』(電子書籍版)、SBクリエイティブ株式会社、2023年

今回も、皆さんに人生に役立つ情報を共有できたことを嬉しく思い、感謝します。

それではまた、次回の記事で。

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