エイブラハムによるお金の引き寄せの方法④

心と体重、健康に対する考え方

今回は、『お金と引き寄せの法則』から、心と体重、健康に対する考え方についての学びをしていきます。

人が真に健康であるためには、気持ちが元気なだけではだめですし、反対に、身体が元気なだけで気持ちが塞ぎ込んでいてもいけません。

人は身体だけの存在ではないし、心だけで生きているわけでもないからです。

真に健全な状態を保つ(取り戻す)ためには、私たちがどのような存在かを知ることが重要になってきます。

1.私という存在の全体像を知る

私たち人間は、この物質世界において、「内なる存在(インナービーイング)」、「心」、「身体」の3つが一つとなって存在しています。

私=内なる自分(インナービーイング)+心+身体

「内なる存在(インナービーイング)」というのは、永遠に生きる霊的存在の自分のことです。

非物質世界では霊の状態で存在しています。

そして、物質世界に誕生するときに「身体」を持ちます。

また、物質世界での人生は自分の意志によって何度も行うことができるというのです。

いわゆる、輪廻転生です。

「心」は、内なる存在と身体をつなぐものです。

おもに、感情を司っています。

この、内なる存在、身体、心の3つが調和することで、私たちは健やかに人生を送ることができるのです。

ですから、心と身体の健康を気遣うだけでなく、内なる存在、つまり、本当の自分の健やかさにも心を配る必要があるのです。

「本当の自分」の健やかさは、物質世界に誕生するときに持っていた意図どおりに生きているかどうかで決まります

私たちは、自分が望むことを「体験する」ために、この物質世界に誕生してきたのだと、高次元の存在であるエイブラハムは言います。

つまり、「ある体験をする」という明確な意図を持って物質世界に誕生してきたということです。

この望み、本当の自分の願望のとおりに生きないとき、人は生きづらさを感じたり虚しさを抱えてしまうのです。

これまでの回で学んできたように、人は、自らの内に備えられている「感情ガイダンスシステム」によって、内なる存在の望みを知ることができます。

このように、心と身体の健康を保ち、内なる存在の望み通りに生きるときに、人は本当に健やかに生きていることになるのです。

人が望むことは、人それぞれです。

ですから、自分の価値観、本当の望みにそって生きるのがベストなのです。

ポイント 他者の意見を自分のウェルビーイング(健康と幸せ)の物差しにしない

     人はそれぞれ、宇宙に唯一の固有の存在だから

     人それぞれに、ベストな基準がある

2.他者と自分の身体を比べる必要はない

人は、それぞれにベストな基準があるので、他者と自分を比べる必要はないのです。

それは、身体においても同じです。

私たちはときに、芸能人やタレントのスラッとした細身の体型や、足の長さに憧れます。

それだけならいいのですが、それらと自分を比べてみじめな気持ちになったり、気落ちしてしまうことがあります。

確かに、足が長かったり、スラリとした体型は美しいです。

だからといって、自分と比べる必要などないのです。

もしダイエット中で、自分もあんなふうに痩せたいとモチベーションになるのなら比較するのも構わないでしょう。

しかし、みじめな気持ちになったり落ち込んだりと、ネガティブな感情を抱くくらいなら、比較しないほうがいいのです。

スリムな体型が好まれたり、足の長さがもてはやされるのも、一つの価値観でしかないのです。

昔はふくよかな体型が美人とされているときもあったのです。

つまり、今良しとされているプロポーションも普遍的な価値観によるものではないということです。

そういった、移ろい行く価値観に右往左往するくらいなら、他者が用いている基準に自分を当てはめない方が良いのです。

他者と自分を比較して見劣る部分を見つけるのではなく、

自分の良い部分、気に入っている部分を探して喜ぶ方が、幸せな人生を送るためには必要なのです。

私たちは、他者が用いてきた価値観、ものの見方にどっぷりとはまっています。

ですから、その価値観、見方から離れる必要があるのです。

今までの自分の味方を変える

「これがない、あれがない、ここは嫌」と欠けたところに注目するのではなく、

ありのままの自分のいいところを探す」(208頁)。

ポイント 長所を探すようにする(自分の良いところに注意を向ける)

【ワーク】

自分が良いと思う身体の部位、気に入っている所をノートに最低20個書き出す

※無理に一般的な基準から離れようとするのではなく、自分が本当に良いと思うことならなんでも構いません

例) 

  • 鍛えて筋肉質な身体になって嬉しい
  • 細身でかっこいい
  • 骨格がしっかりしてる
  • スラッとしてるのでどんな服装でも合う
  • 筋肉質で力がある、など

とにかく、自分が良いと思う部分を書き出してみる

3.思考にこだわる

他者の物差しで自分を測らないことが大切だということを確認しましたが、さらに重要なあり方があります。

それは、自分の思考にこだわることです。

もっと言えば、ポジティブな想念で思考を満たすようにすることです。

私たちは普段、服装、食べ物、車、家、持ち物などにこだわりますが、それ以上に、

思考にもこだわるようになるとウェルビーイングをよりいっそう保つことができるようになります。

【方法】 なりたい自分について考える(ポジティブな側面に注意を向ける)

     ※「何々は嫌だ」といったネガティブにフォーカスしない

例)

  • 病気は嫌だ ではなく → 健康な状態をイメージング
  • 太っているのは嫌だ ではなく → 引き締まった自分の姿をイメージングして喜びや体      調の良さによる心地良い気分を味わう

ちなみに、今のあなたの現実は、あなたが造り出しているのです。

エイブラハムいわく、

「あなたが生きている現実はすべて、あなたの思考の結果です。例外はありません」。

『お金と引き寄せの法則』214頁

宇宙には「引き寄せの法則」が働いており、人が放つ波動と似たものを引き寄せるからです。

もし、今の現実がネガティブに感じられるものなら、あなたがネガティブな想念を抱いていたから、似たものが引き寄せられたということなのです。

しかし、今から思考をポジティブな想念で満たすようにすれば、引き寄せポイントが変わり、ポジティブに感じられる物事が引き寄せられるようになっていきます。

つまり、あなたの思考次第で現実を変えることができるということです。

ポジティブな思考を保てば、あなたからポジティブな波動が発せられ、嬉しいとか楽しいといったポジティブな感情をもたらす素晴らしい現実がどんどん引き寄せられていくのです。

ネガティブな感情を感じたとき

そうはいっても、生活をしていれば、嫌に感じる出来事も起こってしまいます。

そして、ネガティブな影響を受けるときがあります。

職場でトラブルが起こって落ち込んだりイライラしたり、家庭内で揉めて嫌な気分になったりするときもあります。

ネガティブな感情を覚えたときの対処法は、

【対処法】

今考えていることや、行っていることを一旦やめて、

「私が望んでいることはなんだろう?」と自分に問うてみてください

実は、私たちがネガティブな感情を抱くのには意味があるのです。

物事にネガティブな感情を抱くということは、その物事が自分の望みとはズレているからです。

不愉快な感情は、あなたの本当の望みに注意を向けるための機会をもたらすためにあるのです。

以前に学んだ、「感情ガイダンスシステム」に素直に生きることが肝要です。

ポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情も無視しないで、自分の言動を顧みるチャンスだと受け止めてください(227頁)。

4.良い変化を起こすために

それでは、自らの人生に良い変化を起こすために何をすればよいのかについての記述です。

良い変化を起こすための心構え

ポイント 現状を超えた先を見る

今の自分の延長線上で物事を見ていては、人生は今までとそんなに変わりません。

ですから、今の自分の現状は置いておいて、「自分が本当に望んでいることは何なのか」を考えるのです。

良い変化を起こすための方法

【方法】 自分が望む人生を毎日思い描く 15分

一人になれる静かな場所で、目を閉じたまま思い描く。

例)望む身体、環境、人間関係

  ※現実の延長線上ではなく、人生を楽しめるぶっとんだイメージングをする

エイブラハムいわく、

「どんなことでも、自然に思えてくるほど頭の中でその考えを巡らせていたら必ず物理的に実現する」(。

『お金と引き寄せの法則』223頁

私もそうでしたが、多くの人がイメージトレーニングをすることから遠ざかっているのではないでしょうか。

私は、中・高生くらいまでは、自然とイメージトレーニング(ワクワク妄想)をしていました。

たとえば、サッカーの試合の前日に頭の中で自分が活躍しているシーンなどを思い描くのです。すると、当日に自分が思い描いたような状況になり調子良くスムーズに動けてチャンスを活かすことができたりします。

また、寝る前に、明日はクラスのみんなにどんなギャグを言って笑わせようかとあれこれ考えて、次の日になるのが待ち遠しかったのです。

そして実際、みんなを盛り上げて楽しく過ごすことができていました。

ところが、進学や就職で生活が忙しくなったり、スマホを使用するようになってからは、イメージトレーニング(ワクワク妄想)をする機会がまったくなくなってしまったのです。

暇があればスマホを使い、寝る前も、寝落ちするまでネット記事や動画を見て過ごすようになりました。

そうした生活を長年続けてきたことで、イメージングが自分の人生にもたらしていたエネルギーが失われ、マンネリ化した日々を過ごすようになって久しかったのです。

イメージトレーニング(ワクワク妄想)が大きな力を発揮することは、スポーツ界では実証済みです。

また、ある研究によれば、イメージトレーニング(ワクワク妄想)をする習慣のある人とそうでない人では、創造性に大きな差があるというのです。

私たちは、「思い通りの自分の人生を創造する」ために誕生してきました。

ですから、どのような人生を生きるのかを想像し思い描くことはとても重要になってきます。

思い描いた青写真がなければ、思い通りの人生にはならないからです。

ただ偶然に、成り行きに任せるだけでは、人生を自分で創造することにはなりません。

イメージングで自分の望む人生を思い描くことは、とても大事なのです。

ただ、スキマ時間をスマホに使ってしまいがちな私たち現代人は、イメージトレーニング(ワクワク妄想)をするための時間を、意図的に確保する必要があるのです。

朝活のときや、就寝前などスケジューリングをし、特別に生活の中に組み込む必要があるのです。

また、いきなりイメージングをするのも大変なので、望むもの(車、家、憧れの仕事)の、写真や画像を見ることはイメージトレーニングの助けになります。

一日の内の15分、ワクワク妄想時間のために特別に時間をより分けるだけです。

それであなたの人生は、望む方向に飛躍的に向かっていきます。

5.感情ガイダンスに従うと太らない?

最後に、つい食べすぎてしまう場合の対処法について記述します。

食べ物に関して、「感情ガイダンスに素直に従っていたら、食べたい物を好きなだけ食べて 太ってしまわないか?」と疑問に思われるかもしれません。

この疑問に、本書は答えてくれています。

「幸せになるために食べるのではなく、幸せな気分になってから食べるようにする」と、身体にとって本当に必要な食べ物を欲するようになるので太らないのです。

はやり、何をするにも、「まず良い気分でいる」ことが重要なのです。

まとめ

意図的に、自分の気分が良くなる思考を選択し続けることによって、望む身体と健康を手に入れる。

【方法】 望む自分の人生をイメージングする

     身体、環境、人間関係など

ポイント 自然に思えてくる程想像していれば、物理的に現実になる。

エスター&ジェリー・ヒックス著 本田健訳、『新訳 お金の引き寄せの法則 豊かさ、健康と幸せを引き寄せる』(電子書籍版)、SBクリエイティブ株式会社、2023年

今回も、皆さんに人生に役立つ情報を共有できたことを嬉しく思い、感謝します。

それではまた、次回の記事で

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