それでは、前半に引き続き『復刻改訂版「引き寄せ」の教科書』の超解釈をお届けします。
後半部は、「引き寄せ」を生活の中にどのように落とし込むか、具体的な方法が書かれていています。
1.「引き寄せ」の訓練法(630)
① 今日一日、気分が良くなる思考を選択する
方法 1)すでにある楽しいものに目を向け、嬉しい気持ちになる
例)
- 家族や恋人のことを思い浮かべる
- 趣味や遊んだときの楽しいことを考える
- 今日のランチについて考える
方法 2)嫌なことがあっても一番気分が良くなる受け止め方をする
例)
- 職場や家庭で嫌なことを言われたとき
- 相手がこんな発言をするのは何か嫌なことがあって虫の居所が悪かったからかな
真実がどうかは問題ではありません。
自分の気分が良くなる思考をすることが大切なのです。
もっとも、自分の落ち度があって指摘されたときには真摯に受け止める必要がありますが、それでも、「~しなければならない」「~してはならない」と考えると自分のエネルギーが落ち、結果として良い状況に持って行きづらくなります。
ですから、自分のエネルギーを高い状態に保つためにも、「気分がよくなる思考を選ぶ」ことが大切なのです。
自分の人生を創造するのは自分自身なのです。
ポイント
起こる出来事は自分では選べませんが、どのように受け止めるかは自分で選べます。
思考が現実化するプロセス
思考→波動(エネルギー)→引き寄せ→現実 (良い思考は良い波動を生じさせる)
「波動」は、エネルギーフィールドと言われることもあります。
人が思考することによって発せられる磁場のようなものです。
一般的にオーラと言われるもののことです。
この波動は、自分自身や周りに影響を与えます。この波動があるからこそ宇宙がその波動を受け取り、似たものを送ってくれるのです。
人間を含むすべてのものは、波動を発していると考えられています。
そして、その波動には良い悪いがあるのです。
ポジティブな思考をすればポジティブな波動が生じ、その波動にポジティブなものが引き寄せられ現実化します。
反対に、ネガティブな思考をすればネガティブな波動が生じ、その波動にネガティブなものが引き寄せられて現実化します。
つまり、
思考を意識的に選択することによって、望む現実を創造することができるということです。
それでは、前半部のおさらいもかねて、「今日一日、気分が良くなる思考を選択する」ことが大切な理由について記述します。
今日一日、気分が良くなる思考を選択することが重要な
理由
1)思考は現実化するから
私たちのすべての「思考」が神(宇宙)への祈りになっています。
神は、「私たちの人生創造」を実現しようと宇宙の法則を働かせておれます。その法則は、「私たちが思考することはすべて願っていること」だと受け止めます。
ですから、ポジティブなこと、実現して欲しいと思うことを思考するようにしましょう。
2)宇宙の法則は似たものを引き寄せるから
宇宙の法則には「共鳴引力」があり、似たものを引き寄せます。
そのため、気分が良くなる思考をしていると気分の良い物事がどんどん引き寄せられ、最終的に自分にとっていちばん嬉しい事が引き寄せられるからです。
3)私たちの心が「喜び」と「感謝」で満ちているとき神の恩寵を100%受けられるから
私たちの心が「喜び」と「感謝」で満たされているとき、最もよく神とつながり、どんな願いも叶えられると神ご自身が約束しておられるからです。(参照:前半部)。「引き寄せ」の大原則:似たものを引き寄せる。
4)「今日一日」と考える
「毎日」実践すると考えると、とても大変に感じてしまいます。
ですから、「今日一日やってみる」と考えれば、なんだかできそうな気がしませんか?
今日一日、気分が良くなる思考を選んでいきましょう。
② 願望のねがい方(606)
方法 「こうなったら嬉しい」と願うようにする
「こうなったら嬉しい」と思うことは、願望が実現したときの嬉しい気分を感じているのと同じ状態です。宇宙には共鳴引力が働いているので、似たものである嬉しいことがどんどん引き寄せられて、最終的に自分の望むことが引き寄せられるからです。
反対に、
「こうなって欲しいです」と願うと、欲しい現実が引き寄せられなくなる場合があります。
なぜなら、強く「欲しい」と願えば願うほど、その欲しいものが「まだ手に入っていない」という「不足」に意識が向かうからです。この不足感は無意識になされる場合がほとんどです。
しかし、無意識だからといってあなどることはできないのです。
なぜかというと人間の意識の約9割は無意識だからです。私たちが意図的に意識している顕在意識はほんの1割に過ぎないのです。
ですから、無意識的に「まだ手に入っていない」という、「不足感」を感じてしまうと、たとえ意識的に「欲しい」と願っても、9対1で「不足している」という思考がまさってしまうのです。
すると当然ですが、思考の現実化の法則によって、「不足している」という状態が実現してしまうのです。
何かを「欲しい」と強く願えば願うほど、「今はまだ手に入っていない」という不足に意識や潜在意識が向き、「手に入らない」という状態を引き寄せてしまいます。
ですから、宇宙の法則をうまく活用するために、「こうなったら嬉しいです」と願うようにするのです。
③ いいことノートを書く(792)
方法 不満を感じている出来事や人に対し「少しでも良い気分になれる側面」をノートに書き出す
生活での出来事は、必ずしもいいことばかりではありませんし、いい人とだけ接せられるわけではありません。
自分が不満を感じている出来事や人に対し「少しでも良い気分になれる側面」をノートに書く。
そうすれば、ポジティブな思考になっているのでポジティブな物事を引き寄せ、状況が良くなります。
④ 生活の中の「ワクワク」を見つける(811)
方法 ワクワクすることを探し出す
小さなわくわくで大丈夫です。小さくても「良い」波動は、さらなる良いものを引き寄せるからです。
例)今日のランチが楽しみ
⑤ どうしても良い気分になれないときの対処法(858)
方法 気分転換をする
例)
- 美しい景色やものを見る
- お笑いを見る
- 運動をする
- 趣味を行う
- ゆっくりお風呂につかる
- 読書する など
⑥ 感謝する(884)
方法 感謝リストを作る
これまでに感謝なことをノー
トに書き出す。
例)
- 引き寄せの法則を知れたこと
- 『復刻改訂版「引き寄せ」の教科書』と出会えたこと
- 神が人間の味方であると知れたこと
- 生かされていること
ポイント 本心から感謝できることが重要です
宇宙には「思考の現実化の法則」が働いていますので、心から本当に思っていることは、純度の高い思考となるのです。
それだけでなく、感情としても強くなるからです。
こうして、心からの感謝は、思考も感情も強いものになるので、その分引き寄せやすくなるのです。
宇宙の法則は、私たちの思考を現実化しようと働いているからです。
⑦ 瞑想する(951)
方法 自分に合う瞑想法を毎朝行う
エイブラハム瞑想やマインドフルネスなどさまざまな瞑想法があるので、自分にあう瞑想方を生活の中に取り入れれば大丈夫です。
ちなみに、私はエイブラハム瞑想のCDに合わせて、毎朝15分ほど瞑想をするようにしています。
朝を慌ただしく過ごして瞑想できなかった日は、つい苛立ったりと心にゆとりがない場合があります。
反対に、瞑想を行った日は「さあ今日は、どんなことが引き寄せられるかな」とワクワクした良い気分が持続した状態で一日を過ごせています。
嫌だと思うことが起こっても、すぐに「気分がよくなる思考を選択すること」に意識が向かい、気持ちをポジティブに整えられ、実際気分良く過ごせています。
2.願望実現の引き寄せ方(982)
それでは、自分の夢や目標といった願望を実現するための手順について書いていきます。
ステップ① 自分の「本当の願望」を確認する
「本当の願望」とは、願望が叶ったときに得られる自分の感情のことです。
この「一番欲しい感情」を明らかにしておく必要があります。
そうでなければ、登る山を間違える、ということになってしまうからです。
たとえば、「お金持ちになりたい」といった願望があったとします。
本人は、「お金持ちになれば幸せになれる」と思っていましたが、実際は、お金持ちになっても幸せを感じないということがあります。
金銭的に裕福な人がみな幸福ではないのはこのためです。
この人たちが本当に求めていたのは「お金持ちになる」ことではなく、「幸福になる」ことだったのです。
ですから、目標を設定するときに考えるべきことは、「何に私は幸させを感じるか」ということです。
たとえば、
家族が睦まじくあることであったり、
情熱を傾けられることに打ち込んでいるときだったり、
社会をより良くするために働くことだったりと様々です。
ですから、自分がどんなことに、どんなときに、だれと一緒のときに幸せを感じるのかちゃんと知っておく必要があるのです。
そうでなければ、「お金持ちになる」とか、「起業して成功する」という目標を達成できても幸福感を感じられないということが起こるのです。
ですから、自分が「一番欲しい感情」をもたらしてくれる願望を設定することが必要なのです。
方法
自分がどんなとき、何をしているとき、だれといるときに幸せを感じるかノートに書き出す
箇条書きで構わないので100個ほど書き出していくと、自分がどんなことに幸福を感じるのかが分かるようになってきます。
ステップ② 神(宇宙)に、正しく祈る
「~(本当の願望がじつげんする)と嬉しいです」と祈る。
※「~してください」は「まだ手に入っていない」という不足に意識が向かうからです。
祈りとは、私たちのすべての思考のことです。
願望の実現を願い求めるときだけが祈りなのではありません。普段の思いや考えのすべてが祈りとして神(宇宙)に届いているのです。
ですから、願望を実現したいのであれば、願望と祈りの波動を一致させておく必要があるのです。
求めることと思考の波動を一致させることを「正しい祈り」といいます。
宇宙には共鳴引力という似たものを引き寄せる力が働いていますので、いつもいい気分でいるように思考を選び続ければ、どんどん嬉しいことが引き寄せられて、願望の実現も早められるようになります。
方法
・「~すると嬉しいです」と祈願する
・いつも気分がよくなる思考を選択する
ステップ③ イメージングして気分を味わう
願望が叶ったときの「感情」や「気分」を想像し、味わう。
イメージングは願望実現のための強力なスキルです。
これまで見てきたように、宇宙には法則があり、それにのっとって行動すれば物事は順調に進むのです。
「共鳴引力の法則」をうまく活用すれば、願うことを引き寄せることができます。
イメージングで自分の願望が実現したときの「感情」や「気分」を味わえば、普段気分が良くなる思考を選択するときより、さらに力強く引き寄せてくれます。
というのも、味わう気分の良さが、願望が実現したときのものに一番近いからです。
願望が実現したときの様子を詳細にイメージすればするほど、願望が実現した際の心地よさに似てきますから、引き寄せやすくなるということです。
イメージングの効果は、スポーツ界では実証済みです。
フィギアスケートの金メダリストである羽生結弦さんは、普段からトレーニングにイメージングを取り入れていたことは有名な話です。
オリンピックで金メダルをとったときのインタビューで、優勝した気分を聞かれて、こんな風に語っていました。
インタビュアー 「優勝したお気持ちは?」
羽生選手 「飛行機の中で行ったイメージングのときに優勝の気分を味わっているので、それほどでもないです」
というようのことを言っていました。
羽生さんは自分の演技を頭の中で完璧にイメージし、観客の完成や周りの様子、自分がどのような気分を感じているかなど詳細にイメージしていたのです。
ですから本番も、そのイメージを再現させるような形で滑り、完璧に演目を行うことができたのです。
思考は現実化します。
神がもたらした宇宙の法則にのっとって行動すれば、すべてはうまくいくようになっているのです。
イメージングは、私たちに与えられた願望実現の最強なツールですのでうまく活用していきたいものです。
方法
願望が叶ったときの自分や周りの情景を詳細にイメージし、また、そのときに感じている自分の「感情」や「気分」を味わう。
実践方法の要約
1.「引き寄せ」の訓練法
① 今日一日、気分が良くなる思考を選択する
方法 1)すでにある楽しいものに目を向け、嬉しい気持ちになる
方法 2)嫌なことがあっても一番気分が良くなる受け止め方をする
② 願望のねがい方
方法 「こうなったら嬉しい」と願うようにする
③ いいことノートを書く
方法 不満を感じている出来事や人に対し「少しでも良い気分になれる側面」をノートに書き出す
④ 生活の中の「ワクワク」を見つける
方法 ワクワクすることを探し出す
⑤ どうしても良い気分になれないときの対処法
方法 気分転換をする
⑥ 感謝する
方法 感謝リストを作る
これまでに感謝なことをノートに書き出す。
⑦ 瞑想する
方法 自分に合う瞑想法を毎朝行う
2.願望実現の引き寄せ方
ステップ① 自分の「本当の願望(欲しい感情)」を確認する
方法
自分がどんなとき、何をしているとき、だれといるときに幸せを感じるかノートに書き出す
箇条書きで構わないので100個ほど書き出していくと、自分がどんなことに幸福を感じるのかが分かるようになってきます。
ステップ② 神に、正しく祈る
方法
・「~すると嬉しいです」と祈願する
・いつも気分がよくなる思考を選択する
ステップ③ イメージングして気分を味わう
方法
願望が叶ったときの自分や周りの情景を詳細にイメージし、また、そのときに感じている自分の「感情」や「気分」を味わう。
以上が『復刻改訂版「引き寄せ」の教科書』の超解釈です。
興味をもたれた方は、ぜひ本書を読んでみてください。とても分かりやすく実践的な内容になっているので、とてもためになります。
『復刻改訂版「引き寄せ」の教科書』 2020年版 Tokyo 奥平 亜美衣 著