このブログでは、宙の法則や真理を霊的体験や様々な本を「預言的解釈」することから得られた神の啓示について書いています。
「預言的解釈」というのは、自分や世界で起こる出来事や体験を、聖書のみことばに照らして、それらの意味や神のみこころを知ろうとする営みのことです。
それでは、今回は、『復刻改訂版「引き寄せ」の教科書』の超解釈 (前半)をお届けします。
1「引き寄せの法則」を実践する上で役立つ知識
引き寄せの法則を学ぶさいに、知っておくと役立つ知識がありますので、
まずは、引き寄せの理解を助ける知識についてお話します。
「共鳴引力の法則」
宇宙や世界、すべての事象は「宇宙の法則」にしたがって動いています。
たとえば、万有引力の法則は、物を引き寄せ合う力を宇宙や世界の中で働かせています。
それと同じように「共鳴引力の法則」も宇宙や私たちの世界の中で働いています。
「共鳴引力の法則」はどういうものかというと、似たものを引き寄せるという法則です。
ことわざで、「類は友を呼ぶ」とありますが、同じことを表しています。
どんな物や出来事でも、似たものを引き寄せるのです。
それが「共鳴引力の法則」(これを「引き寄せの法則」と呼ぶこともあります)です。
「思考の物質化の法則」
また、宇宙の法則の中には「思考の物質化の法則」というものもあります。
「思考の物質化の法則」といういのは、私たちが思ったり考えたことが物質化し、現実になるという法則です。
良いものや悪いものに関係なく、思考したことがみな現実化するというものです。
ただ注意点として、霊的世界では思考がすぐに現実化するのですが、私たちが今生きている物質世界ではタイムラグがあります。
思考してしばらくしてから物質化するのです。
宇宙の法則をうまく活用する=引き寄せを実践する
こうした、私たちが生きる世界の中で働いている「共鳴引力の法則」、「思考の物質化の法則」などの宇宙の法則を理解し、うまく活用すれば、自分が望んでいる現実をはやく引き寄せることができるようになるのです。
このあり方を、一般的に「引き寄せ」と言っているのです。
宇宙には、「思考の物質化の法則」と「共鳴引力の法則」が働いていますから、自分が望む現実を引き寄せるためには、望むことを「思考」すればいい、ということになります。
*()内の数字は電子書籍のナンバー(ページ数)です。以下に同じ。
「強い感情」が思考の物質化を速める(372)
次に「引き寄せ」に重要な要素として「感情」があります。
「感情」は思考の現実化において大きな役割を果たします。
感情が強ければ強いほど、思考の現実化がはやくなるのです。
なぜ、「強い感情」が思考の物質化をはやめるのかというと、思考の現実化は感情の強弱に左右されるからです。
どういうことかと言うと、感情が強ければ強いほど、私たちはその感情をもたらす物事に強く意識を向けるからです。
「思考の現実化の法則」で見たように、思考したことが現実化するのですから、強く意識しているということは、それだけ強く願っている、と宇宙は受け取るのです。
この世界は、私たちが願ったことが実現するように神によって造られています(「思考の現実化の法則」)。
ですから、強い感情をともなう思考は、それだけ強力に現実化に向かうのです。
ただ、思考の物質化の法則で見たように、感情がポジティブであるかネガティブであるかは関係ありません。
ですから、ネガティブな感情をいだくと、ネガティブな現実を引き寄せやすくなるので注意が必要です。
逆に言えば、いつも良い気分でいることで、自分の願いや望みの実現を速めることができるということです。
自分の願望が叶うことは、だれにとっても嬉しく楽しいことです。とても良い気分なことです。
ですから、共鳴引力を活用して、良い気分でいるように心がければ、良い気分になる物や出来事がどんどん引き寄せられて、最終的に自分が願っている現実を引き寄せることができるようになるのです。
これらのことを踏まえて、『復刻改訂版「引き寄せ」の教科書』の中身について見ていきます。
2.欲しい現実を叶えるための5つのポイント(80)
① 自分が本心から望んでいること、本当にやりたいことは、必ず叶う
最初から100%夢や願望が叶うと信じられなくても、少しずつ考えを修正していけば大丈夫です。
例)作家になりたい場合
最初から「作家になれる」と信じることは嘘っぽく感じてしまうものです。
たいていは、「そんなの無理だよ。現実的ではない」と考えてしまいます。これでは、心から100%「作家になれる」ということを信じられていないので、現実化するのが難しくなってしまいます。
むしろ、「無理だよ」「現実的ではないよ」という思いの方を強く感じているので、その思いが実現してしまうのです。つまり、作家になるのは無理という現実です。
しかし、「毎日原稿を1枚ずつ書けば無理じゃないかも(本心)」ということなら、心から信じられます。
毎日原稿を一枚ずつ書くことなら、「できる」と本心から思えるなら、その現実がじつげんします。そうやって勢いづけば、「これを積み重ねていけば、作家になれるかも」と心から思えるようになっていくのです。
こうやって、本心から信じられることを「思考」し、少しずつ修正していくことで、最初は無理に感じていた願望も、実現できると心から信じられるようになります。
そして、願望の実現を引き寄せるのです。
ポイント
本心からの願望(思考)こそが、実現するのです。(893)。
これらを踏まえると、大きな夢や目標があるなら、願望実現のステップを細かく分けていって、心からできると信じられるステップから取り組んで行けばいいということです。
② 今日1日をできるだけ良い気分で過ごす ←最も重要なポイント
自分が良い気分になれる思考(思いや考え)を選択するようにする、というものです。
例)約束の時間に相手が来ないとき
悪い例 「時間に遅れるなんて最低、なんてルーズな人なの」 ←気分を害する思考
良い例 「何か事情がある のかな。スキマ時間ができたから本を読むチャンス♡」←良い気分になる思考
良い気分ですごしていれば、良い気分をもたらす事物がどんどん引き寄せられるようになり、現実がどんどん良くなっていくのです。
そうやって、最高に良い気分をもたらす願望の実現を引き寄せることができるのです。
③ 無理な行動はしなくていい
例)作家になるために、自費出版する。←無理な行動
自費出版は金銭面でハードルが高いので、お金がかかることが気になっているとします。その状態では、ネガティブな思考を抱いているので望む結果を引き寄せづらくなります。
むしろ、「金額が高いので出版は難しい」というネガティブな思考に意識が向かい、「出版は難しい」という現実を引き寄せてしまうのです。
ですから、
自分が「心からやりたい」と思った行動だけを行うようにするようにします。
そうすれば、ポジティブな思考を抱いているので望む結果を引き寄せやすくなるのです。
④ ピンときたものに対しては動く
「これはやりたい」、「おもしろそうだ」、「なんかうまくいきそうな気がする」などと、直感が働いたことには、すぐ動くことです。
多くの人は、これまでの人生経験の中で、自分は何が好きで、何が嫌いかが感覚的に分かっています。
ですから、「ピンとくる」ということは、経験則によって自分の好きなことだということです。
この直感は、霊的存在である「真実の自己」が望んでいることなのです。
ピンときた物事には行動するようにすると、幸福になる可能性が高くなるのです。
⑤ 神(宇宙)が与えてくれることに信頼して、願望の実現を求める(思考する)
*このパートは、ブログ著者の元プロテスタント教会牧師としての「クリスチャン的観点」が存分に盛り込まれています。
まず、私たちの人生における神と人間の役割について見ていきます。
神と人間の役割を知ることによって、神に委ねることと自分がすべきことをはっきりと自覚することができるようになります。
そうすれば、無駄な労苦をすることなく、スムーズに願望実現を果たすことことができるようになるからです。
神と人間の役割
神の役割 神は人間の「思考の現実化」の働きを司っておられる
神は、私たち人間の思考を実現する働きを司っておられます。
聖書にこう書かれています。
使用する聖書は聖書協会共同訳です。
キリストのことば。
「『求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。叩きなさい。そうすれば、開かれる。』」
【聖書のみことば】 マタイによる福音書 7章7節
「私たちが求めたり、欲したことを神は実現する」とキリストは教えてくださっています。
これは、「思考の現実化の法則」のことです。
自分の願ったとおりの現実になってないと思われる方もおられるかもしれませんが、それはあなたの思考がネガティブなものになっているからだと言えます。「こうなったら嫌だ」「不安だ」と考えたり思っているから、その思考が実現したのだと思います。
本来神は、私たち人間の味方です。
私たちの「人生の創造」の営みを支えてくださるお方です。そのことを認識し、望む未来に思いを向けましょう。
人間の役割 人生を創造すること
聖書によれば、
神は天地創造し、すべての環境を整えられた後に、私たち人間を創造されたと記しています。私たちが生きやすいように太陽や月といった天体を創造し、地球上の自然や動植物を創造し、人間が生きていくために必要なものをすべて備えてから人間を生み出されたというのです。
そして、人間に「命」と「人生のプロセス」を与えてくださいました。
人が赤ちゃんとして誕生し、さまざまな経験をしながら成長して大人になり、やがて年老いて、また霊的世界に戻っていくという、人生のプロセスを備えてくださったのです。
そうしたことを記している旧約聖書の『創世記』の1~2章を見れば、神の本質は「創造する」ことであることがわかります。
そうした宇宙や地球を創造された神は、「人間を神に似せて創造した」という記述が登場します。
つまり、聖書が明らかにする神と人間との相似性、つまり似ている性質は「創造する」ことであるということです。
もちろん、「愛す」とか「交流を持つ」という相似性もあげられますが、聖書を素直に読むなら、「人間は神に似せて創造された」と記された文脈では、神は「創造」の働きをおもになされているのです。
つまり、聖書が告げる神と人間の相似性の大きな特徴は、「創造すること」だということです。
人間の目的は、「自分の人生を創造する」ことです。神によって与えられた「命」と「人生のプロセス」そして、環境を活用して、自分自身の人生を創造していくことが、私たち人間が物質世界に誕生してきた目的なのです。
神は、人間が自分の人生を創造することを目的として、人間を生み出されたのです。
ですから、神の目的は、「人間の人生創造の営みを支えること」だと言えるのです。
与える神に信頼して願望を思考しよう
このように、神と人間について、またそれぞれの役割を知れば、自分の願望を神に願い求めることが大切だということがわかります。
神は、私たちの願望を実現させようと働いておられるのですから、この「思考の現実化」という宇宙の法則を理解して、望むことを思考してゆきましょう。
3.神(宇宙)からの愛と豊かさのエネルギーの受け取り方(475)
神は、「思考の現実化」の働きを司っておられるだけでなく、愛と豊かさを与えてくださるお方でもあります。
ただ、それを受け取ることができるかどうかは、私たちのあり方に左右されます。
すべては、私たちの意志に委ねられているからです。
神からのエネルギーを受け取るのも、受け取らないのもその本人の自由意志に任されているのです。
以下に、神(宇宙)から願望実現のエネルギーをいただくための、2つのあり方を紹介します。
① 求める
何より、「求める」という姿勢が大切です。
「『求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。叩きなさい。そうすれば、開かれる。』」
【聖書のみことば】 マタイによる福音書 7章7節
「得られないのは、求めないからです。」
ヤコブの手紙 4章2節
もっとも、神は私たちが願い求める前から私たちの願望や必要なことをすべてご存じです(マタイの福音書6:8)。
けれども、あえて神に願い求めるということが必要なのです。
なぜなら、自分の人生を創造するのは、人間の役割だからです。
人生を創造する主体は神ではなく人間だからです。
人間が願う前から、その思いを実現させれば、もはや人間が自分で人生を創造しているということにはならないからです。
私たち人間は、自分で人生を創造するために霊的世界からこの物質世界に誕生してきたのです。その目的のために、人間が自らの意志で、「こうなりたい」、「こう生きたい」、「こうしたい」と願い求めることが不可欠なのです。
宇宙の真理を解き明かされたイエス・キリストが、「『求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。叩きなさい。そうすれば、開かれる。』」と約束しておられるのですから、素直に受け止め、願望の実現を神に願い求めましょう。
神は、私たちの願望を実現しようとしておられます。
そのことを自覚し、自分の意志で欲しい現実を思考し、引き寄せを楽しみながら次に来る物事に期待しましょう。
② 心を「喜び」と「感謝」で満たす
神から願望実現のエネルギーをいただくための、もう一つのあり方は、心を「喜び」と「感謝」で満たすことです。
『「引き寄せ」の教科書』の言葉で言えば、「良い気分になる思考を選ぶ」ということです。
よく引き寄せで「良い気分でいると引き寄せる」と言われますが、その根拠は聖書に見ることができます。
「いつも喜んでいなさい。
絶えず祈りなさい。
どんなことにも感謝しなさい。
これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。」
【聖書のみことば】 テサロニケの信徒への手紙Ⅰ 5章16~18節
祈りは、人間の側からの神とのコミュニケーション方法です。
神と繋がる代表的な手段です。
ただ、「祈り」というのは、目をつむって手を組んで行うときの祈りだけのことではありません。
私たちが思ったり考えたりするすべてが祈りなのです。
つまり、私たちの「すべての思考」が祈りであるということです。
神と人間の架け橋として物質世界に来られたキリストは、私たちの思考を意識的に「喜び」と「感謝」で満たすことこそ、重要な営みだと教えてくださいました。
私たちが思考を喜びと感謝で満たしているとき、最もよく神とつながることができるのです。神と繋がっていれば、神の惜しみない愛と豊かさのエネルギーを余すことなくいただくことができるのです。
さらに、聖書にはこのようにあります。
「私はぶどうの木、あなたがたはその枝である。人が私につながっており、私もその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。私を離れては、あなたがたは何もできないからである。
あなたがたが私につながっており、私の言葉があなたがたの内にとどまっているならば、望むものを何でも願いなさい。そうすればかなえられる。
【聖書のみことば】 ヨハネによる福音書 15章5節、7節
キリスト(神)と繋がっていると豊かに実を結べるし、願望が実現するとキリストご自身が約束しておられるのです。
人は神と繋がっていると、人生が豊かになり、望む生き方ができると約束されているのです。
神と繋がる方法が、自分の心を喜びと感謝で満たすことだと神なるキリストは教えてくださったのです。
ちなみに、「どんなことにも感謝しなさい」と言われていますが、
これは、自分が悪いと思う出来事そのものを感謝せよ、という意味ではありません。
人の目には悪いと映る出来事の中に、神の善い意図を見いだし感謝をするということです。
引き寄せの法則でいう、自分の気分が良くなる思考を選択することです。
それでは、思考を「喜び」と「感謝」で満たす方法具体的な方法について見ていきます。
4.思考を喜びと感謝で満たす具体的な方法
① 気分が良くなる思考を選ぶこと
詳細は「2.欲しい現実を叶えるための5つのポイント」の②を参照してください
② すでにある楽しいことに思考を向ける
すでにある楽しいことに思いや考えを向けてることです。そうすれば、喜びや感謝の思いが生じてきます。
どんな些細なことでもかまわないので、自分が嬉しい・楽しいと感じたり、感謝できることを探し出しましょう。
大切なのは、心から幸せな気持ちになれることが重要です。
たとえば、お子さんがいらっしゃる方は、お子さんの可愛さを思い起こしたり、実際に楽しく遊ぶことです。
他には、趣味のことや友人との楽しいひと時のことを思ったり、実際に体験することです。
感謝の気持ちが出てくることなら何でもいいのでです。
意識的に心を「喜び」と「感謝」で満たした状態でいることが、最もよく神とつながることができる方法なのです。
まとめ
「引き寄せ」を実践したいと思われる方は、まずは、一日を気分良く過ごすことから始めてみてはいかがでしょうか?
「気分がよくなる思考を選ぶ」ことはとても簡単なことですけれども、とってもパワフルな方法です。
私も実践して3ヶ月経ちましたが、今では、次にどんなことが引き寄せられるのか楽しみで仕方ない状態になっています。
幸福感は間違いなく爆上がりしました。
それではまた次の機会で